2008年12月25日
赤鼻のトナカイ、ルドルフ物語☆
今日はクリスマスイブということで、この間言っていた赤鼻のトナカイ、「ルドルフ物語」を皆さんにお送りいたします
この物語を読むと元気、勇気、優しい気持ち、色々なことを考えさせられます
自分の出来る事、しなくてはいけない事、これから取り組んでいきたい事。さまざまな思いが出てきて、不安にもなるし、元気にもなります。
この物語を読んでまた素直な気持ちになれて自分で何をしたいのか、何のためにしているのかということが少し見えてすっきりしました
前回に引き続き、皆さんのハート
また長いので
気長に見て下さいね
―ルドルフ物語―
あるところに、生まれた時から丸くて赤い鼻をしたトナカイがいました。
名前をルドルフといいました。
ルドルフは赤い鼻のせいで、森の皆からいつも赤鼻、赤鼻のトナカイとか言われて、バカにされていました。
ルドルフには、それはそれは辛いことでした。
ある冬の晩、昼間は皆にからかわれるので、あまり外に出ないルドルフが、雪の積もった森の中を歩いている時に、急にあたりが明るくなったので上を見ると、月の光がいっぱいの空を大きくて、すばらしくキレイなソリが飛んでいくではありませんか!
その立派なソリは8頭の大きくてたくましい、見事なトナカイが、元気よく、力強く引いていました。
ルドルフが びっくりしながら見上げていると、ソリに載っていた赤い服を着たひげのおじいさんがルドルフに気が付きました。
ルドルフは 赤い鼻を見られてしまった!と思って、びくっとしましたが、おじいさんは陽気に
ホッホー!!っといって、大きく手を振ると あっという間にソリと一緒に空の向こうへ飛んで行ってしまいました。
ルドルフは 急いで、家に飛んで帰り、お母さんに 見たことを話しました。
”ああ、それはね、ダッシャ-、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、それに コメット、キューピッド、ドンダー、ブリッツェンというトナカイ達でね、私達の英雄だよ。
お前のお父さんもとても尊敬していたよ。
だってあのサンタクロースの仕事はあのトナカイ達がいなかったら、出来ないことなんだからね。
そうだ、それじゃあ来年のクリスマスの前の晩に、サンタクロースの出発を皆で見送る時、お前も連れてってあげようね。”
それから ルドルフは毎日、お母さんにサンタクロースのそりを引く8頭のトナカイ達の話をしてもらいながら、相変わらず森の皆にいじめられ、からかわれる毎日を、なんとか過ごしていました。
春と夏がきて、秋になって、雪が降り始め、また冬がやってきました――。
そして、その年のクリスマスの前の晩。
ルドルフはお母さんと一緒に 森の皆が集まって、サンタクロースの出発を見送るところへやってきました。
しかし、その晩はどういうわけか、ものすごく霧が濃く、いつもなら月の光であたりがキラキラ輝いてすばらしい光景を見られるはずが、時間とともに霧はどんどん深くなり、あたりはすぐとなりのものさえ見分けられなくなるくらいになってきてしまいました。
”やあ!これは酷い霧だ。当分晴れそうにないなぁ・・。”
という 優しい声がしました。
”あ、ほら、サンタクロースだよ。”
と、お母さんが言うので、ルドルフは一生懸命声のするほうを見つめました。
時折、影が動いて忙しそうにそりに荷物を乗せたり、トナカイたちに声を掛けている人がいましたが、ルドルフはじっと見つめているうちに、一年前の晩、頭の上を跳び越していったそりに乗ったあのおじいさんだと分かりました。
しばらく様子を見ていた森の皆も、サンタクロースも8頭のトナカイ達も、霧がなかなか晴れないので、このままだと危険を承知で出かけなくてはならないと心配そうに話し合っていました。
そのとき、8頭のトナカイのリーダーであるダッシャーがサンタクロースに何か 耳打ちをしました。するとサンタクロースは大きくうなずき、ゆっくりとこちらへ近づいてきました。
森の皆はざわざわしながら、サンタクロースが誰のところに行こうとしているのかと話し始めました。
”君!そこの君。”
お母さんはサンタクロースの声を聞いて、息子を前に押し出しました。
ルドルフは何がなんだかわからずに、ひょいとみんなの前に立ちました。
すると、森の皆がくすくす笑い始め、ルドルフの赤い鼻をいつものようにからかい始めました。
回りの笑い声はだんだん大きな笑いの渦になり始めました。
サンタクロースはそれを見て、静かにするように手でみんなに合図をしましたが、皆そんなことはお構いなし。
ルドルフはどんどん悲しくなって、目に涙が浮かんできました。
サンタクロースの手がルドルフの首に掛けられました。
”やぁ、君の名前は?”
ルドルフは口も利けずに黙ったまま立っています。
”サンタクロースさん、この子は 私の息子のルドルフです。”
”ルドルフ!いい名前ですね、お母さん。”
”ええ、ありがとうございます。この子の父親もルドルフといいます。
彼はあなたとあなたのそりを引く私達の英雄達をとても尊敬していました。”
”・・! そうですか。ありがとう。”
”・・で、この子になにか?”
”ええ、ご覧の通り、今日という大事な日であるにもかかわらず、この霧だ。
私達はだからといって世界中の子供たちへの約束を破ることは出来ないんだよ。”
”それは ごもっともなことです。”
”でも、ダッシャーたちも 少々 怖気づいていてね。”
ルドルフはさっきから話を聴いていましたが、それを聞いて、つい言いました。
”え?!僕らの英雄でも怖気づくことがあるんですか?”
”あるさ、ルドルフ。
誰にとっても 怖いものは怖い。
嫌なものは嫌さ。
それには英雄だから平気だなんてことはないんだよ。
彼らはとても勇敢だ。
どんな険しい道もどんなに酷い吹雪でもどんなに暑い場所でも困難であればあるほど、勇気を奮い起こして、わしの仕事を助けてくれる。
でも 何か大変なことがある時は、やっぱりいちいち誰でもと同じように、怖気づいたり、恐ろしくなったりするんだ。
それでも彼らが英雄と呼ばれるのは、たとえ怖いと思っても、心を奮い立たせて、その時しなくてはならないことを精一杯するために、けっしてその困難から逃げないという、そのことのためなのさ。
たとえ怖くても心を奮い立たせ、勇気を振しぼって目の前の困難に取り組む・・。"
ルドルフは体中に熱いものが流れてくるような感じがしました。
”さて、ルドルフ。”
”・・あ、はい、サンタクロースさん!”
”君におりいって頼みがあるんだが・・・”
”・・!頼み?僕にあなたが頼みがあるんですって?どうして?”
”そう、君に頼みがあるんだよ。
ごらん、この深い霧を。
君の周りには お母さんがいるし、森の皆もいる。
なのに、どうだね、殆ど影のようにしか見えない。
こんなに深い霧は私も長いことこの仕事をしているが本当に初めてだ。
でも、だからといって今日の仕事をやめるわけにはいかない。
どうしても行かなくては! ”
”はい、わかります。”
”でも、ダッシャーはともかく、ドンダーやプリッツェンは こういう日が大嫌いでとても怖がっているんだ。
そうは見えないけれどね。”
ルドルフは深く驚いて、まじまじと2頭のトナカイ達を見つめました。
彼らは 不安なのでしょう、落ち着かずに鼻を鳴らし、足踏みをして苛々しているように見えました。
”ルドルフ、”
”はい。”
”君の鼻。その、赤い鼻ね。”
ルドルフは、いきなり燃え上がるように顔が真っ赤になるのをとめることができず、下を向いて黙ってしまいました。
ルドルフの目にはどんどん涙が溢れてきました。
サンタクロースはそれを見て、ルドルフが長いこと辛い思いをしてきたことを知りました。
彼は優しく、ルドルフに言いました。
”君は 他の連中とは 違うね。”
ルドルフは小さくなって、ぽたぽた涙を雪の上に落としました。
息子をかばおうとして前に出ようとしたお母さんを手でとどめ、サンタクロースは言いました。
”君は その鼻で 辛い思いや嫌な思いをしてきたのかもしれないが、今日の私には君のその鼻がとても必要なんだよ。
助けてくれないか?”
サンタクロースの言葉に、ルドルフは、いえ、彼のお母さんも、回りの連中も一瞬しーんとなるほど驚いてしまいました――。
”ぼくが、僕の鼻があなたのお役に立つのですか?”
サンタクロースは にっこり笑って言いました。
”そうだ!この深い霧を君の英雄達と私が、先行きを心配せずに、安心して、世界中の子供達との約束を果たすために一晩中走り回るためには、どうしても月の光よりももっと明るい道案内が必要だ!”
ルドルフの顔が、ぱあっと明るくなり、それにつれて赤い鼻も今までよりももっと明るく、ピカピカ光り始めました。
それを見て、8頭のトナカイ達も口々に言いました。
”やあ!これは すばらしい!”
”おい、君!一緒に走ろう!”
”ああ、これで安心だ!”
ルドルフもお母さんも口が利けないほどびっくりしました。
”ルドルフ!行っておいで。
お前の鼻が皆さんのお役に立つんだよ。
行ってしっかり働いておいで。
神様はこの日のためにお前の鼻をぴかぴかにしてくださったんだよ。
きっと そうさ。”
その年のクリスマスイブは、世界中どこも深くて濃い霧や猛吹雪。
むしられるような暑さに巻き上がる蒸気や何も見えないくらい酷い砂嵐などで、いつもの年よりもずっとずっと骨の折れる仕事になりましたが、ルドルフの赤い鼻は、どんなときでも明るくあたりを照らし、道を先まで見通せるように照らし続けたので、サンタクロースと8頭のトナカイの英雄達は、無事に仕事をやり終えて、きらきら輝く朝日の中を森に帰ってくることが出来ました。
ずっと一晩中ルドルフの帰りを待っていたお母さんは、くたくたに疲れきりながらも、誇らしげにニコニコと笑っているルドルフを見て、どんなに感激したことでしょう!
”お母さん。あなたの息子さんの勇気と働きはたいしたものですよ。
おかげで今年も無事にしなくてはならない仕事をすることができましたよ。
良い息子さんをお持ちで幸せですな。
ホッホー!”
8頭のトナカイ達にも口々に褒められたり、よく頑張ったと言われたりして、ルドルフは心から皆とは違う赤い鼻を持っていることを感謝しました。
それから、毎年、ルドルフは 8頭の英雄たちと一緒に、どんな天気の時も、皆の先頭に立ち、明るい鼻をピカピカさせて、サンタクロースの手伝いをすることになったのです――。― 完 ―
(oゝω・o)○*。тнайк чоц。*○
札幌市中央区南3条西1丁目チトセビル1F 美容室REO(レオ)
- by REO
- at 09:56
comments